こんにちは、トライです。
理系の大学で先日卒業をしました。
理系大学生になって、実験が始まってExcelを使うようになってきたのではないでしょうか。
この記事では、理系大学生が知っておくべきExcelでグラフを描く方法を紹介します。
基本的なグラフの書き方
グラフの書き方
最初に、基本的なグラフの書き方です。
今回は説明するために、以下のような表を用意しました。
ここでは、試料1のグラフを作成していきます。
次に、マウスで表のグラフにしたい部分の領域を選択します。
これから、横軸「電圧[V]」、縦軸「電流[μA]」のグラフが描かれます。
領域を選択したら、リボンの「挿入」→「散布図」をクリックします。
すると、以下のように描きたかったグラフが現われます。
ちなみに、実験の測定値を描く場合は散布図、理論値を描く場合は散布図(平滑線)に設定するのが基本です。
グラフの設定
グラフを描いたらグラフの設定をしましょう。
上の写真だと、「グラフタイトル」が邪魔で、縦軸と横軸の名前が必要ですよね。
次のような操作をすれば、グラフタイトルを消して、軸の名前を設定できるようになります。
グラフをクリック
→右上の「+」をクリック
→「グラフタイトル」のチェックを外す
→「軸ラベル」にチェックを入れる
「軸ラベル」をクリックすれば、軸ラベルの名前を変更できるようになります。
横軸の数値に注目すると「0.100」など小数点以下の数字がちょっと多いですね。
これを修正するには、まず横軸の数値を選択→右クリック→「軸の書式設定」を選択します。
そして、今回は以下のように設定すれば適切な表示にすることができます。
棒グラフのアイコンをクリック
→表示形式
→小数点以下の桁数を「3」から「1」に変更
このグラフでも充分ですが、横軸の0.0~0.1には測定値がないので、この0.0~0.1を表示させるはないですよね。
以下のように設定すれば0.0~0.1を非表示にすることができます。
「軸の書式設定」
→グラフのアイコンをクリック
→軸のオプション
→「境界値」の最小値を「0.0」から「0.2」に変更
縦軸、横軸の「軸ラベル」も書き換えてあげればグラフの完成です。
複数のグラフを1つのグラフにする方法
上の写真の試料2と試料3も右のグラフに表示させる方法を紹介します。
グラフを選択 → 右クリック → データの選択
「追加」を選択
「系列の編集」にて以下のように「系列名」やX軸,Y軸の範囲を設定すると「試料1」のグラフに「試料2」のグラフを挿入することができます。
試料3も同様に設定し、「編集」にて表示名を設定してあげると以下のようなグラフができます。
最後に凡例をつけてあげれば完成です。
近似曲線の描き方
近似直線の描き方を解説します。
今回は、上の写真の「試料3」に近似直線を引いて、その近似直線の数式も表示させましょう。
まずは、試料3のグラフを選択→右クリック→近似曲線の追加を選択
近似曲線のオプションで線形近似を選択
→グラフに数式を表示するにチェックを入れる
これで近似曲線は書けましたが、凡例に「線形(試料3)」が表示されてしまいました。
「線形(試料3)」の部分をダブルクリックし、Deleteキーを押すことで消すことができます。
片対数グラフ、両対数グラフの描き方
片対数グラフと両対数グラフの描き方を下のグラフを使って紹介します。
対数目盛を表示させるには、「軸の書式設定」で「対数目盛を表示する」にチェックを入れるだけです。
今回は片対数グラフのみを作成しますが、これを横軸も同じ設定にすることで両対数グラフになります。
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